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2022 年度 研究成果報告書

水素ガス吸入療法による薬剤性肝障害に対する新規治療法の開発とそのメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18359
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

政所 祐太郎  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (40794061)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード水素ガス / アセトアミノフェン / 薬剤性肝障害 / 中毒
研究成果の概要

アセトアミノフェン(APAP)肝障害に対する水素ガス吸入の効果について検証した。16時間絶食の後、APAP300mg/kgを投与するモデルを使用した。水素ガス(N2をベースとした、H2 1.29%、O2 21%の混合ガス)吸入群とコントロールガス(N2 79%、O2 21%の混合ガス)をAPAP投与後2時間吸入させ、24時間後に臓器保護効果について評価を行った。その結果、ALTは水素ガス吸入群が観光その上昇が抑えられる傾向にはあったが、統計学的な有意差は認めなかった。GSHに関しては群間で差はみられなかった。今後、モデルの重症度の検証や既存医療薬との併用など、さらなる検証を検討している。

自由記述の分野

救急医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アセトアミノフェン(APAP)中毒による肝障害に対してはNアセチルシステインによる治療法が確立されているが、頻回投与や味の問題、内服後から治療介入までの時間的制約などいくつかの問題点が残っている。近年、さまざまな臓器障害に対して保護効果が報告されている水素ガス吸入療法をAPAP中毒にも応用する有効性について評価したが、有意な差はみられなかった。モデルの条件変更や既存治療法との併用療法などさらなる検証を続け、今後の新規治療の開発、水素ガス吸入療法が効果を示すメカニズムの解明をすることで今後の薬剤性肝障害の治療戦略に影響を与える可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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