アセトアミノフェン(APAP)肝障害に対する水素ガス吸入の効果について検証した。16時間絶食の後、APAP300mg/kgを投与するモデルを使用した。水素ガス(N2をベースとした、H2 1.29%、O2 21%の混合ガス)吸入群とコントロールガス(N2 79%、O2 21%の混合ガス)をAPAP投与後2時間吸入させ、24時間後に臓器保護効果について評価を行った。その結果、ALTは水素ガス吸入群が観光その上昇が抑えられる傾向にはあったが、統計学的な有意差は認めなかった。GSHに関しては群間で差はみられなかった。今後、モデルの重症度の検証や既存医療薬との併用など、さらなる検証を検討している。
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