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2022 年度 研究成果報告書

熱傷による血中ビタミンD減少の病態解明と補充療法の有効性について

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18364
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

佐藤 幸男  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00445272)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード熱傷 / ビタミンD / グルタミン / アラニン
研究成果の概要

熱傷におけるビタミンDとグルタミン、耐糖能異常、免疫低下との関係性は明らかでない。そこで本研究では熱傷面積が20%の熱傷モデルマウスを作成し、高用量ビタミンD投与による代謝物質の変化をメタボローム解析により行った。その結果、高用量ビタミンD投与熱傷群において腓腹筋内のアミノ酸代謝経路およびTCA回路の代謝物質、ATPの合成と分解に関わる代謝物質が増加し、血中のグルタミンおよびアラニン濃度が増加した。免疫調節および創傷治癒に必要なグルタミンの血中濃度および肝臓における糖新生に必要なアラニンの血中濃度が増加し、免疫調節や耐糖能異常の改善に寄与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

救急医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

熱傷は骨量減少、耐糖能異常、筋委縮、免疫低下を来たす。本研究は臨床研究報告がされている熱傷患者の予後と血中ビタミンD濃度に相関性が認められることについての病態解明を目指した。本研究では熱傷モデルマウスへのビタミンD投与は、免疫調節および創傷治癒に必要なグルタミンの血中濃度および肝臓における糖新生に必要なアラニンの血中濃度が増加し、免疫調節や耐糖能異常の改善に寄与する可能性が示唆され、臨床研究で報告されている熱傷へのビタミンDの影響の一因と考えられた。

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公開日: 2024-01-30  

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