研究課題/領域番号 |
19K18368
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
原 義明 日本医科大学, 医学部, 講師 (20386197)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | マイクロRNA / 骨癒合遷延 |
研究実績の概要 |
microRNAは生体のタンパク合成を抑制的に制御していることは知られている。骨折の治癒過程では、恐らく骨膜再生や血管造成などの骨基質誘導に関してmicroRNAは大きく関与していると考えられる。この研究は大きく2つの柱があり、1つは実際に来院する骨折患者から採取した血液を使用した骨癒合遷延に関連するmicroRNAを同定する事であり、もう一つは、それにより同定したターゲットmicroRNAを制御する事で、骨折の癒合促進を図れるかを動物実験で確認する事である。microRNAが骨癒合になんらかの影響があるかを研究した論文を購読するとともに類似の実験を行なっている研究者と学会で懇談した。その研究者からの提案もあり、もう一度研究デザインを大きく変えることなく再考したことと、骨癒合遷延モデルをSDラットで安定して作成するため骨折作成訓練、環境整備、備品購入を行った。現在骨折作成作成器が本邦にはなく、製作所に作成を依頼している状況である。合わせて前半部分の研究に関してはヒトを対象とした研究であるため、関連施設での倫理委員会審査を経る必要があり、内容変更に伴い書類作成を再度行った経緯がある。その資料を用いて倫理委員会の許諾を得てからのヒト血液サンプル採取を行っていく予定である。年度末は新型ウィルスの対応で多忙となり、研究室の使用もできない状態が続いている為、様々な面で研究計画通りには進んでいない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
microRNAが骨癒合になんらかの影響があるかを研究した論文や類似の実験を行なっている研究者と学会で懇談しもう一度研究デザインを再考したことと、骨癒合遷延モデルをSDラットで安定して作成するため骨折作成訓練、環境整備、備品購入を行った。合わせて前半部分の研究に関しては人を対象とした研究であるため、関連施設での倫理委員会審査を経る必要があり、その資料作成を行ってきた。年度末は新型ウィルスの対応で多忙となり研究室の使用できない状態が続いている為、計画通りには進んでいない。
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今後の研究の推進方策 |
早急に倫理委員会申請を行い、ヒトでの血液サンプルを収集を開始する。一方で骨癒合遷延モデルのSDラットを安定して作成すべく準備を継続する。ヒトのサンプルが十分収集できない場合、SDラットを用いた骨癒合遷延モデルを使ったmicroRNAの同定、制御による骨折癒合のコントロールの可能性を検討したい。
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次年度使用額が生じた理由 |
骨折形成器については、口頭で発注はしているものの製作所での進捗が図られず遅延している状況である。催促はしているものの、現在は動物実験も不可能な状況が続いている為、推移を伺っている所である。
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