本研究は、pediatric intensive care unit(PICU)を生存退室した患者とその家族が、退室後にどのような機能障害を残すのか、その障害がどれほどの期間持続するのか、どのような社会資源や医療ケアを必要とするのか、教育/療育環境にどのような変化が起こるのか等について調査し、小児におけるpost-intensive care syndrome(PICS)の実態を明らかにした。 小児患者のPICSについての調査は世界的にみても進んでおらず、本研究成果は、PICU退室後の患者およびその家族の長期アウトカムを改善させる治療法の開発など、次のステップへとつながる重要な基礎データとなる。
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