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2020 年度 研究成果報告書

びまん性神経周囲浸潤をきたす新規マウスグリオーマモデルを用いた新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18385
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

宮居 雅文  岐阜大学, 医学部附属病院, 非常勤講師 (60613502)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード神経周囲浸潤 / ヒストンH3K27M変異 / マウスグリオーマモデル
研究成果の概要

ヒストンH3K27M変異をマウスグリア細胞へ遺伝子導入し確立したマウスH3K27M変異導入グリア細胞(IG27細胞)をマウス脳へ移植し、神経周囲浸潤を伴うびまん性グリオーマモデルの作成に成功した。網羅的遺伝子解析で、IG27細胞は野生型細胞と比較してグルコーストランスポーター1(Glut1)の上昇を認めた。Glut1ノックダウンIG27細胞をマウス脳に移植した結果、通常IG27細胞と比較し、生着腫瘍細胞数が有意に減少し、グリオーマの神経周囲浸潤の頻度が有意に減少した。さらにGlut1発現過剰野生型細胞で神経周囲浸潤の再現を認めた。これによりGlut1が神経周囲浸潤を制御していることが示された。

自由記述の分野

脳腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

グリオーマのびまん性浸潤は外科的根治術を不可能にしている最大の原因である。びまん性浸潤の中でも神経周囲浸潤に対する有効な治療は現時点ではない。
我々が樹立したびまん性グリオーマモデルは、遺伝子異常に基づき、かつ病理組織学的特徴を再現したモデルである。本研究により、Glut1が神経周囲浸潤に関与していることが示され、Glut1阻害薬がグリオーマの神経周囲浸潤に対する治療となりうる可能性を示した。

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公開日: 2022-01-27  

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