膠芽腫に対するケトン食療法の効果は一定の見解がないが、多くの報告でカロリー制限した場合の効果は報告されていた。代謝解析の結果、VEGF阻害剤との併用療法によりアスパラギン酸とグルタミン酸がglioma組織において正常脳組織と異なる変化を示した。臨床研究においてVEGF阻害剤とケトン食療法の併用の研究は行われておらず、今後、膠芽腫患者への効果を評価するために併用療法の臨床研究が必要と考えられる。抗血管新生療法とケトン食療法は、単独ではすでに臨床的に用いられており、安全性は確立されているので、併用療法はすぐに導入可能であり、臨床試験を将来的に行っていく必要がある。
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