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2020 年度 実施状況報告書

脳梗塞・脳出血後の血液中monocyteの変化と重症度の関係

研究課題

研究課題/領域番号 19K18393
研究機関愛媛大学

研究代表者

阿部 尚紀  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (10512155)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード脳出血 / 単球
研究実績の概要

脳出血患者の血液検体で単球を分離し、炎症性単球変化と脳卒中の重度(画像評価)の評価を行ったが、残念ながら相関が認められなかった。血液中の単球の性質が、脳内に浸潤した単球の性質を反映するかどうかを直接調べることは人の研究では不可能であるため、脳出血モデルマウスを作成し脳内に浸潤した単球と血液中の単球の関係を調べることとした。全身麻酔下に環状縫合線の0.2mm前方、大泉門の2mm外側にドリルで穴を開け、そこから28Gのマイクロインジェクターを用いてコラーゲナーゼを投与して脳出血モデルを作成した。ドリルで穴を開けただけの群(sham群)と、コラーゲナーゼを投与した投与した群(脳出血群)の2群間で、脳と血液の単球の性質を調べた。脳出血1日以後と7日後でサンプルを回収した。脳内の浸潤単球はLy6C highの炎症性単球の割合が1日目68%から7日目30%へと低下するが、血液中の炎症性単球の割合は1日目80%からほぼ変化を認めなかった。そのため、血中の炎症性単球の変化は脳の炎症性単球の変化を反映しない可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

脳に浸潤した単球の性質変化を、ある程度血中の単球を調べることで類推可能であると考えていたが、既存のマーカーではそれは困難であるかもしれないから。

今後の研究の推進方策

他の炎症性マーカーを検索してみる。IRF1は単球の炎症反応に深く関与しており脳内浸潤単球と血中単球で相関するかもしれない。また、IRF1ノックアウトマウスを当施設で利用可能であるため、IRF1をノックアウトした状態では炎症性単球がどのように変化するかも調べてみる。

次年度使用額が生じた理由

脳浸潤単球と血液中単球の炎症性マーカーが相関せず、研究がうまく進んでいないため。
今年度は、マーカーとなりうるものを探す予定。

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公開日: 2021-12-27  

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