今後の研究の推進方策 |
脳転移開始細胞において発現しているICOSLGを分子標的とした治療戦略を検証する。また既存の分子標的薬が脳転移開始細胞に与える影響についても検証する。スクリーニング方法として、ICOSLGに対するsiRNAまたはshRNAを用いて脳転移開始細胞における遺伝子発現をノックダウンし、表現型を解析する。評価項目としては、細胞増殖やアポトーシス、スフェア形成能について解析する。細胞の浸潤能をスクラッチアッセイで評価する。さらに幹細胞性について、幹細胞マーカー(CD133, CD44, ALDH, SOX-2, Nestin)の発現をqPCR法およびフローサイトメトリーで評価する。転移の機序としてEMTが関連することから、EMTマーカーであるSNAI2とE-cadherinについても検討する。
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