2020年3月に頭頸部癌を対象として、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)用中性子照射装置ニューキュアTMおよびBNCT用医薬品ステボロニン(BPA)が世界で初めて製造販売承認を取得した。今後は適応拡大のフェーズに至ると考えているが、臨床研究において脳腫瘍などでは再発例が多いことが知られている。BAMPは本研究においてBPAと同等以上の抗腫瘍効果を得ており、BNCTにおける第一選択薬として期待できる。さらに、現在までにステボロニンを用いたBNCTで癌の縮退が見られなかった患者や再発患者においても応用できる。
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