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2021 年度 研究成果報告書

Efferocytosisを利用した頚動脈狭窄症の脳梗塞リスク診断と分子標的治療

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18414
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

坂田 洋之  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (80722305)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード脳梗塞 / 頚動脈狭窄症 / バイオマーカー / efferocytosis
研究成果の概要

症候性および無症候性頚動脈狭窄症患者37名から採血検体を採取した。Mfge8に加え、efferocytosisの関連分子であるCD47、GAS6、IL-10、IL-13、MERTK、MPOについて、血中濃度の測定を行った。解析により、症候性病変・不安定プラークと各種efferocytosis関連分子の間に、有意な相関関係を確認した。以上の結果から、目標としていた「血中Mfge8測定およびefferocytosis関連分子測定による頚動脈狭窄症の脳梗塞発症リスク診断」という概念実証を確立した。

自由記述の分野

脳神経外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

頚動脈狭窄症では、画像上の狭窄率によって脳梗塞発症リスクと治療方針を判断している現状だが、プラーク脆弱性を反映しないため診断精度の点で限界がある。アポトーシス細胞がマクロファージの貪食により除去される過程をefferocytosisといい、その障害は動脈硬化性病変の進行を引き起こす。本研究では、efferocytosisの過程でアポトーシス細胞とマクロファージの橋渡しを行うMfge8に着目し、脳梗塞発症リスクの正確かつ簡便な診断法に役立つ可能性が示唆された。脳梗塞に対する正確な診断法開発により、寝たきり患者の減少や医療費削減等の大きな社会的波及効果が期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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