本研究は悪性神経膠腫におけるAQP1発現の意義を解明し、AQP1阻害剤によるAQP1発現・機能調節することで血管新生から繋がる増殖・浸潤を制御する新たな治療を追求するものである。 先行研究ではGBMはグルコース代謝によりAQP1の発現が亢進し、AQP1の発現上昇はGBMの浸潤・遊走能を亢進し、さらに血管新生抑制因子であるTHSD7Aを抑制することで、血管新生を促している可能性を見出した。今回の研究で複数の浸潤・遊走に関わる分子がAQP1発現量依存的に発現亢進していることを示し、これまでの研究結果をまとめCancer Med. 2020 Jun;9(11):3904-3917. に発表した。
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