研究課題
MRIのアーチファクトの少ない新素材(白金-金合金)で新規頭蓋内電極を作成した。実際に術中に患者に留置し、術中にMRIを施行した。ただし、術後の画像解析では、電極のアーチファクトが当初の予想よりもはるかに小さく、留置した電極が同定できないという問題が発生した。MRIでの脳表と電極が分離できる最適な新電極の規格の再検討を行っていたが、原材料の価格高騰に伴い、新たな試作品の作成が難航した。これまでの新規電極のMRIデータおよび臨床データに関しては今後論文で発表する予定としている。また、電極の作成と並行して、術中の電気刺激を用いた脳機能マッピング方法についても検討した。これまで新たな術中脳機能モニタリング法として、主に覚醒下手術で皮質-皮質間誘発電位(cortico-cortical evoked potential: CCEP)の有用性を検討してきた。今回、全身麻酔下および覚醒下手術時でのCCEPの比較を行い、麻酔の影響について検討した。14例の解析で最大反応点を含むCCEPの反応分布は変化しないこと、麻酔から覚醒時になるにつれて振幅が上昇する傾向にあることを示した(Yamao et al. Clinical Neurophysiol.2021)。これは全身麻酔下でもCCEPが術中モニタリング法として有用である可能性を示した。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 10件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件)
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