研究期間全体を通して、症候群性頭蓋縫合早期癒合症4例、非症候群性頭蓋縫合早期癒合症3例の骨標本を採取することができた。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、採取できた骨標本は少数に限られたが、間葉系幹細胞のマーカーを用いた免疫染色を行い、免疫組織学的に間葉系幹細胞の存在を同定しようと試みた。しかしながら培養細胞の免疫染色に難渋し、培養細胞内に間葉系幹細胞が含まれるのかを確認することができなかった。 そのため、その後の間葉系幹細胞の単離・培養やRunx2、Actin2の遺伝子異常および発現解析には至らず、学会や論文の発表には至らなかった。
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