マウス脊髄損傷モデルを作成し、3日後に羊膜由来間葉系幹細胞を投与した後、運動障害ならび感覚障害の程度を経時的に観察した。慢性期には歩行解析を行い、歩行能力を比較した。運動機能では大きな差は認めなかったが、感覚機能は細胞投与により、改善を認めた。歩行解析では、細胞を投与することで歩行速度は増し・歩数も増え・趾の位置が高いことが示され、歩行機能が改善していることが示された。PCRの検討では細胞投与することで脊髄損傷部位の炎症蛋白の抑制と神経保護因子の増加を示唆された。将来の脊髄損傷の治療につながる知見である。
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