研究成果の概要 |
シリコンチューブ内に占めるCNT糸の占拠率を変化させた5群(0%, 2%,5%,10%, 35%)を作製し(N=7),ラット坐骨神経15㎜欠損に移植した.術後8週の評価では電気生理学的検査,下腿筋湿重量においてCNT移植群で有意差な神経機能再生が確認された.組織学的評価ではコントロール群では全例で神経欠損部の連続性を欠いていたが,CNT糸充填群では全例で神経欠損部が再生組織で架橋されており,CNT糸に沿った軸索の伸長を認めた.軸索伸長は2%,5%群で効率が良く,60%以上の軸索再生を認めた.
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