研究課題/領域番号 |
19K18473
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
川口 洋平 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90766734)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 滑膜細胞 / リウマチ / グリオスタチン |
研究実績の概要 |
グリオスタチンの関節リウマチ患者由来の線維芽細胞様滑膜細胞(RA-FLSs)に対する細胞増殖能をWST assayで検討し、チミジンホスホリラーゼ阻害剤(TPI)でその増殖能が抑制されるかを検討した。グリオスタチンはRA-FLSsの増殖を300ng/mlで増強し、その阻害剤の投与により、濃度依存的に抑制された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
関節リウマチ患者の薬物治療が進み、膝や股関節などの大関節に対する手術が減少傾向にある。また、手術になっても生物学的製剤やJAK阻害剤などを使用していると、滑膜細胞が枯渇しており、研究に必要な細胞が十分量採取できないなどの問題がある。
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今後の研究の推進方策 |
大関節の手術が減少傾向であるため、手関節、指関節などの中から小関節の手術は一定数あり、他関節の滑膜細胞で代用することを考える。どうしても細胞が入手困難な場合はcell lineの滑膜細胞を購入する。
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次年度使用額が生じた理由 |
細胞培養などに必要な、血清やメディアの新規購入が不要であったため、次年度使用額が生じた。グリオスタチンのRA-FLSsに対する細胞増殖能をWST assayで、遊走能をwound healing assayとtranswell assayで、浸潤能をマトリゲルインベージョンチャンバーにて検討する。またチミジンホスホリラーゼ阻害剤(TPI) と抗グリオスタチン抗体を投与することで抑制されるかを検討する。また、グリオスタチンによる骨破壊関連因子の発現誘導の検討を行う。
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