申請者らは、関節炎における滑膜の増殖能について、アポトーシス(既報の代表例として、アポトーシス抑制因子であるサバイビンが挙げられる)やケモタキシスなどの視点からの解明、及び、炎症との機能的関連性の解明を目指した。特にRNA-seqによる網羅的な遺伝子発現解析を行い、これまで明らかにされていなかった因子の開発を目指した。炎症性サイトカインIL-1βによって刺激された滑膜線維芽細胞ではアポトーシス促進因子の遺伝子の発現低下が確認された。また、血液凝固第XIII因子によってアポトーシス抑制因子やケモカイン遺伝子の発現亢進することも確認された。
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