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2020 年度 研究成果報告書

化膿性関節炎の早期診断を目的とした関節液中プレセプシンの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18500
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

今釜 崇  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (00634734)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード化膿性関節炎 / プレセプシン / バイオマーカー
研究成果の概要

化膿性関節炎の早期診断を目的として、関節液中、血中プレセプシンの値を結晶性関節炎と比較検討を行った。関節液中、血中プレセプシンは統計学的有意に化膿性関節炎群で高値であった。多変量解析では関節液中プレセプシンのみ有意差を認めた。またROC曲線の解析では関節液中プレセプシン、血中プレセプシンはそれぞれarea under the curve0.93、0.69、感度85.7%、71.4%、特異度85.2%、80.4%、いずれも関節液中プレセプシンで診断精度は高かった。
化膿性関節炎の早期診断を可能とするバイオマーカーとして、関節液中プレセプシンは有用であると考えられた。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

化膿性関節炎は診断が遅れると不可逆的な関節軟骨や骨のダメージを来し、著明な関節の機能障害を認めるため早期診断が重要とされている。しかし特に臨床上鑑別が困難な結晶性関節炎との比較において感度、特異度の高いバイオマーカーは存在していなかった。本研究において関節液中プレセプシンは感度、特異度がともに85%以上であり、また陰性的中率は93.9%と高い値であった。プレセプシンは約15分で測定可能であり、化膿性関節炎を早期に診断する有用なバイオマーカーと考える。これにより化膿性関節炎は早期に診断可能で、手術等の治療を早期に開始することができ、患者の機能予後を著しく改善する可能性がある。

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公開日: 2022-01-27  

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