研究課題
若手研究
外傷性筋肉内異所性骨化という難課題は今だとして完全に解明されていないが、今回、化学薬剤ではあるものの動物モデルを用いて、骨格筋肉内に骨化病変を作製することができた。それにより、血液凝固系異常が異所性骨化に何らかの寄与があるというきっかけを得た。治療法の開発として、高気圧酸素治療が有効である可能性を見出すことができた。もしこのモデルが確立されれば高気圧酸素療法の有用性をヒトでも確かめられる可能性もあり、今後異所性骨化の大いなる治療法になりうる可能性がある。
異所性骨化
外傷後に生じる筋肉内異所性骨化はに対し、ゴールドスタンダードな治療法が確立されておあらず、局所に痛みが生じ、ADLを著しく妨げる臨床像として問題となっている。しかしながらその治療法は、異所性骨化を意図的に作成することが困難だったことがゆえに、開発が滞っていた。今回動物モデルを用いて異所性骨化を人為的に作製することができ、さらに高気圧酸素療法を動物にも使用できることが示されたため、今後創薬などの研究が進められるものと考えられる。