大動物モデルを用いて内側側副靭帯損傷修復術に対する人工靭帯補強の効果を調査したところ、破断様式は内側側副靭帯修復術群が全例靭帯付着部裂離であったこと に対して、人工靭帯を用いた補強修復術群では全例が靭帯実質部断裂であった。引張試験での最大破断強度 (平均250.1 N vs 229.3 N) 、線形剛性(平均26.9 N/mm vs 32.9 N/mm)、破断伸び(平均13.4 mm vs 13.2 ±mm)に関して修復術群対補強修復術群で有意差を認めず、人工靭帯を用いた補強は内側側副靭帯修復術後の構造特性を改善させなかったが破断様式が変化させたことが明らかとなった。
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