研究成果の概要 |
関節軟骨で階層特異的に発現するRho調節因子であるW, S, Dの機能を解析した。Wの軟骨特異的KOマウスでは、表層から深層へ向かう細胞の配列が乱れ、通常は細胞体積の小さな表層部分で肥大化が顕著に生じ、さらに、細胞数が有意に減少していることを見出した。SのKOマウスでは、関節軟骨のうち、石灰化の有無による境界であるtidemarkよりも浅い層の割合が有意に増加していることを見出した。本研究以前の研究成果と併せ、これらの因子が関節軟骨の階層構造の形成に関与している可能性が強く示唆された。また、さらなる解析のために、関節軟骨の組織学的解析を自動的・非恣意的に行うAIモデルの開発を行った。
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