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2021 年度 研究成果報告書

ALDH2遺伝子多型におけるHR-pQCTを用いた骨微細構造と骨形成促進剤の関連

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18547
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

田島 貴文  産業医科大学, 医学部, 助教 (40778156)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードALDH2遺伝子 / 高解像度CT検査 / 骨微細構造
研究成果の概要

変異型アルデヒド脱水素酵素2(ALDH2)遺伝子は日本において45%の頻度でみられ、骨粗鬆症のリスクである。本研究の目的は、高解像度CT検査(HR-pQCT)を用いて橈骨および脛骨遠位部の骨微細構造のALDH2遺伝子多型における違いを明らかにすることである。ホモ正常型ALDH2遺伝子保有者と比較し、変異型ALDH2保有者では脛骨の海綿骨骨密度(Tb.vBMD)、骨梁体積密度(BV/TV)、骨梁幅(Tb.Th)が有意に低値であったが、脛骨皮質骨、橈骨海綿骨、橈骨皮質骨に違いはなかった。すなわち、変異型ALDH2保有者では、上肢より下肢の海綿骨の骨微細構造の低下がある可能性が考えられた。

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本人に多く認められる変異型ALDH2遺伝子保有者は骨粗鬆症や大腿骨近位部骨折を合併する頻度が高いが、その骨微細構造をHR-pQCTを用いて評価した報告はない。我々の過去の研究でAldh2ノックアウトマウスでは、荷重・非荷重環境において野生型マウスと異なる骨反応がみられたが、ヒトにおいても非荷重骨である橈骨では変化なく、荷重骨である脛骨のみで海綿骨の微細構造の劣化を認め、脛骨皮質骨には変化がなかった。本研究成果から、変異型ALDH2遺伝子保有者において、特に荷重骨の海綿骨劣化を予防することで骨折リスクの低減に貢献できると考える。

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公開日: 2023-01-30  

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