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2022 年度 研究成果報告書

腎癌転移における腫瘍血管内皮細胞-がん細胞クラスターの役割解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18549
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

菊地 央  北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (20828305)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード腎癌転移 / 腫瘍血管内皮細胞 / クラスター / アノイキス
研究成果の概要

高転移性腫瘍由来の腫瘍血管内皮細胞と腫瘍細胞の共培養で,腫瘍血管内皮細胞が腫瘍細胞を取り囲むようにクラスターを形成していることが観察された.また,その状態における生存率,アポトーシスの割合を比較すると,高転移性腫瘍由来の腫瘍血管内皮細胞との共培養で腫瘍細胞の生存率が高く,アポトーシスの割合が減る傾向であった.以上から高転移性腫瘍由来の腫瘍血管内皮細胞がクラスター形成により,浮遊状態における腫瘍細胞の生存に寄与している可能性が示唆された.
さらに,ヒト腎癌組織を血管内皮マーカー(CD34)による免疫染色を行い観察したところ,血管内にCD34陽性細胞を含む細胞塊を認める症例がいくつか確認された.

自由記述の分野

泌尿器腫瘍、腫瘍血管

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の結果から,浮遊状態において腫瘍血管内皮細胞と腫瘍細胞がクラスターを形成することで腫瘍細胞の生存率が高まることが証明された.浮遊状態は人体の中では血液の中での状況と想定される.このクラスター形成が血行性転移の重要な役割を果たしているのではないかと想定される.クラスターが形成されるメカニズムを解明することで,クラスター形成を防ぐことができれば,転移の制御につながるのではないかと考えられる.

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公開日: 2024-01-30  

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