研究課題/領域番号 |
19K18557
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
永澤 誠之 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (30750525)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 前立腺癌 |
研究実績の概要 |
前立腺癌細胞株PC3ではJQ1投与により遊走能、浸潤能が低下することが示された。新たな標的遺伝子の同定を目的として、PC3 における JQ1 処理群と Control 群における RNA-seq データを比較し、JQ1 処理群で発現が半分以下に低下する58個の SE 関連遺伝子を同定した。それらの中から、Mitotically-Associated lincRNA (MANCR) という long non-coding RNA が、JQ1 により顕著に低下することを見出した。 次に、siRNA を用いて MANCR を低下させたところ、PC3 の遊走能、浸潤能の低下を認めた。一方、MANCR が低下しても、PC3 の細胞増殖の低下は認めなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新たな標的遺伝子を同定したものの、in vivoでの検討については、まだ行えていない。
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今後の研究の推進方策 |
ホルモン非依存前立腺癌細胞株PC3移植マウスの作成とJQ1の機能解析 4-6週齢のヌードマウスにPC3を皮下注射し、上記処置にてXenograftマウスを作製する。腫瘍播種後、JQ1、もしくはDMSOを腹腔内に投与する。治療開始後6週間で、Xenograft組織、マウス各臓器の転移の検索を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
in vivoでの実験を行わなかったため。来年度は、マウス購入などにあてる。
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