雄食塩感受性高血圧ラット(Dahl salt-sensitive Rat(DSr))を高食塩食の有無、尿路結石形成負荷、選択的アルドステロン受容体拮抗薬(エプレレノン(Epl))投与の有無によって5群に分け実験を行った。その結果、高食塩食は血圧の上昇に加え、酸化ストレス・シュウ酸カルシウムの尿中過飽和度の増加を認め、腎への結晶沈着も増加した。 Eplは高食塩食による血圧の上昇だけでなく酸化ストレス・結晶沈着を抑制した。 また、微小環境の変化を検討するためにマイクロアレイ法で遺伝子変化を確認しRT-PCRでvalidationを行いmRNAレベルでの変化を解明した。 食塩感受性高血圧の影響を確認するために高食塩食によっても高血圧を発症しない雄食塩抵抗性ラット(Dahl Salt-Resistant Rat(DRr))を用いて同様の負荷を与え検討したところ食塩感受性高血圧の発症の抑制だけではなく腎組織への結晶沈着の抑制も確認した。 しかし、mRNAレベルでの微小環境の変化に関しては同定できなかった。
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