研究課題
若手研究
SAS負荷により、睡眠期のマウス排尿回数は増加した。さらに膀胱容量もSAS負荷後低下した。SASによりマウスは夜間頻尿様の病態を呈する事がわかった。低酸素刺激後の膀胱上皮培養細胞における時計遺伝子Per2発現リズムは10%の低酸素刺激ではコントロールと同じような概日リズムが観察できた。しかし5%、1%と酸素濃度を下げるに従い、概日リズムは変化し、1%の低酸素刺激においては時計遺伝子の概日リズムが消失した。これらの結果より、SAS負荷は膀胱の概日リズム異常を介し夜間頻尿を引き起こす可能性がある。
泌尿器科
SSASの慢性的な低酸素ストレスが膀胱の時計遺伝子異常を介し夜間頻尿を惹起させる。いままで言われてこなかった新しい病態の一つであり、夜間頻尿に対する新規の治療戦略、新規治療薬の創生に結び付く可能性がある。