前立腺癌において、一般的に癌で糖取り込みを担うグルコーストランスポーターは低発現とされる。そのため本研究では異なる経路のナトリウム依存性グルコーストランスポーター2(SGLT2)に着目し、アンドロゲン受容体活性の抑制による細胞増殖抑制効果との関連を解明し、SGLT2の診断マーカーや治療ターゲットとしての可能性を探求した。本研究では、前立腺癌の増殖に重要とされるアンドロゲン受容体によるSGLT2の制御と細胞増殖への関連を評価した。SGLT2の発現は、アンドロゲン非依存性の前立腺癌細胞株で発現が高く、アンドロゲン非依存的な制御が主であると考えられたが、SGLT2の抑制は細胞増殖を抑制し得た。
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