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2022 年度 研究成果報告書

1細胞RNA-sequenceを用いた停留精巣精子幹細胞ニッチの遺伝子発現解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18592
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

守時 良演  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50595395)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード精子幹細胞 / 男性不妊症
研究成果の概要

[停留精巣モデルマウスの開発]これまでのラットの手法を踏襲して妊娠マウスにフルタミドを投与しても、停留精巣は作成困難であった。そこで外科的な手法を用いて、思春期前に相当する生後3週のマウスで停留精巣作成を行った。体格の小さなマウスで皮膚小切開を行い、鼠径管を直視下に結紮し埋没縫合を行うことで安定的なモデルマウスの作成に至った。[微量なmRNAの増幅]1細胞に相当する10pg当量のGC-1細胞(typeB spermatogonia) mRNAからのcDNA増幅を行い、増幅効率をqPCRで検証した。SC3-seqでは、40コピー/細胞相当のmRNAまで、約80%の再現性で増幅可能であった。

自由記述の分野

男性不妊症

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、不妊症のカップルが全体の10-15%と増加しており、そのうち約50%に男性側の要因が関与している。男性不妊症の70-75%は、染色体や内分泌学的・解剖学的に異常がない原因不明の特発性であり、メカニズムの全体像は明らかになっていない。
生殖補助医療(ART)の発展に伴い、精子が存在しさえすれば、その運動能や受精能の障壁は乗り越えることができる。しかし精子形成の前段階である精子幹細胞の生存・分化障害を克服する術は、現時点では存在しない。これらの克服には、幹細胞の生存や正常な減数分裂のメカニズムを解明する必要がある。そのため本研究ではまず、幹細胞の維持や精子までの分化に必要な分子を同定する。

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公開日: 2024-01-30  

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