研究課題
若手研究
2000年代に入ってたんぱく質をコードしないRNAがヒトゲノムの大部分を占めることがわかり、その中のlong non-coding RNA(lncRNA)で様々な癌種との関連が報告されている。今回新規RNA detection systemであるquantitative in situ hybridization chain reaction (qHCR)という手法を用いてlncRNAの同定を行った。従来より安価でハイスループットな研究が可能で、腎癌予後との関連も示すことが可能であった。
泌尿器科学
研究期間中に16種類で108症例、計1728検体でqHCRに成功した。本研究の目的の一つであった従来のin-situ hybridization法と比較した低コスト化、またハイスループットな研究手法としての妥当性は証明されたものと考える。実際に腎癌予後との関連を示すこともできており、qHCRが今後のさらなるlncRNAの機能解析や疾患との関連についての検討に応用されることが期待される。