本邦の下部尿路症状を有する患者の中で夜間頻尿は最も多い症状である。過活動膀胱治療薬である抗コリン薬は夜間頻尿にも有効であるが、中でも短時間作用型抗コリン薬であるimidafenacinは、第3相試験のサブ解析でプラセボ群と比較して夜間尿量を有意に減少させる可能性が示唆された。そこで抗コリン薬が尿量を減少させる機序を解明するためにラットも用いた動物実験を行った。その結果ラット腎皮質において、cAMP増加とAQP2分子の管腔測への移動により、imidafenacin、atoropine、tolterodine、 desmopressinは用量依存性に尿産生を抑制することが判明した。
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