まず、2層性の足場材料の作製、羊膜上皮細胞、脂肪由来幹細胞の分離・培養を行った。羊膜上皮細胞は、採取した羊膜上皮の培養を行った。脂肪由来幹細胞は、ウサギ鼠頸部より脂肪組織を採取し、培養を行った。間葉系幹細胞マーカーであるCD44が陽性で、CD11b、CD31、CD45が陰性であった。次に、採取した各細胞を2層性足場材料に播種し、ウサギの膀胱上部半切除モデルに貼付縫合し、予後の組織形成と膀胱機能について検討した。結果、半年後の造影検査で、材料群は、蠕動運動が確認でき、膀胱容量の増加も認められた。さらに、材料中央部の電気刺激による膀胱筋収縮測定にて、筋収縮が認められた。
|