ヒト膀胱尿路上皮細胞株 5637、T24においてエストロゲン受容体(ER)βの発現を確認できた。 その細胞でタモキシフェンの投与並びに、ERβノックダウンによる放射線感受性の有意な増強効果を認めた。次に、雌の皮下腫瘍モデルにて、コントロール群、タモキシフェン単剤、放射線単独療法群、併用療法群の4群に分けた。コントロール群とタモキシフェン単剤とは腫瘍体積の有意差を認めなかったが、併用群は放射線単独療法より有意に強い抗腫瘍効果を認めた。 更に、5637細胞においてエストロゲン投与と非投与下での放射線照射を行い、遺伝子発現の比較を行い、投与群に有意に上昇したDNA修復関連遺伝子を認めた。
|