• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

遺伝性腎疾患における遺伝子変異と病態の解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K18622
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

河野 春奈  順天堂大学, 医学部, 特任准教授 (90445528)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードADPKD / TSC / 遺伝子解析 / パネル遺伝子検査 / 隣接遺伝子症候群 / 遺伝性腎疾患
研究成果の概要

遺伝性疾患である常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)と結節性硬化症(TSC)について、遺伝子解析を450例に対して行った。臨床診断でADPKDと診断されていたが、原因遺伝子が異なる症例が複数みとめられた。またPKD変異の症例において、PKD2変異が全体の26.7%を占め、約15%とするこれまでの報告に比べ割合が高かった。PKD1,2のExon欠失は4.7%にのぼった。TSC、ADPKDの隣接遺伝子症候群は4家系6例にみとめられ、全てがTSC症状が優位であり、従来の腎機能低下が著しいという報告とは異なる結果であった。

自由記述の分野

遺伝性腎疾患

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、日本人のADPKD,TSCを対象とした遺伝子解析の研究として最も大規模なものである。ADPKDにおいては、典型的な経過をたどらない症例の中に、異なる遺伝子変異を持つ症例があることや、従来指摘されていた遺伝子変異型の割合が異なる可能性が示唆された。このことはADPKDの臨床において非常に重要で、遺伝子検査の必要性を強く後押しする結果となった。またTSCにおいては、特にPKDとの隣接遺伝子症候群において、これまでの報告と異なりTSC症状が優位であった。このことから、TSCの腎嚢胞が多い症例の中に、隣接遺伝子症候群を見落とされているケースがあると示唆された。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi