研究課題
若手研究
本研究では生活の身近に存在する薬物であるアルコールおよびニコチンの同時曝露による精巣内微小環境の変化を解析するために組織学的および分子生物学的解析を行った。本研究の成果として1) 同時曝露によりセルトリ細胞障害が生じること 2) 同時曝露は精巣内免疫環境に影響を与えることが明らかになった。しかしながら、これは同時曝露による影響の一部であり、今後さらに検討が必要である。
泌尿生殖器
これまでに環境物質の単独曝露による研究は多くの物質がなされてきたが、複数の物質による同時曝露の解析検討は海外も含め報告が少ない。その一方で、次世代の保護という観点において生殖能力を形成する思春期における環境物質の曝露を防ぐことは重要な課題の一つである。本研究はアルコール、ニコチンのように一般的に同時曝露されている物質による思春期の生殖機能への影響を評価することで重要な基礎的知見を提供する。