計23症例の摘出子宮よりマルチサンプリングを行い、子宮腺筋症上皮組織44サンプル、子宮腺筋症間質組織13サンプル、正常子宮内膜組織57サンプルに対しレーザーマイクロダイセクション(LMD)による組織特異的サンプリングを行い、76遺伝子のターゲットプローブを用いてターゲットシーケンスを施行した。子宮腺筋症組織で変異を認めた代表的な遺伝子は頻度の高いものからKRAS、ARID1A、ARHGAP35、PIK3CAであった。3症例で子宮腺筋症と子宮内膜間でKRAS変異が共有されていた。先行研究のデータも合わせると子宮腺筋症共存子宮内膜でKRAS、PIK3CA変異を多く認められるという結果であった。
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