研究課題/領域番号 |
19K18636
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
尾山 恵亮 山梨大学, 大学院総合研究部, 臨床助教 (90833624)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ischemia / near field angiography / ovarian necrosis |
研究成果の概要 |
偶然に捻じれて虚血状態に陥った卵巣に対し、手術で捻じれを解除した場合、卵巣予備能がどの程度残存するのかを予測する方法はこれまで存在せず、手術中の「色調」といった主観的推測や、「全例温存する」という方針に基づいて治療法が選択されてきた。本研究で、捻じれている卵巣の血流が手術中にインドシアニングリーン血管造影法によって定量的評価が可能であること、さらに捻転解除前の最大血流、再灌流の割合といったパラメータが、予後予測に有用であると示すことができた。
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自由記述の分野 |
Obstetrics and Gynecology
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、これまで確立されていなかった卵巣の定量的血流評価を見出したことである。さらに、卵巣の機能温存に必要な、虚血に陥った卵巣の血流量や、虚血解除した瞬間の再灌流の程度が、他の臓器とは大きく異なることを世界で初めて明らかにした。 本研究の成果により、色調が悪いという理由で摘出されるかもしれない卵巣が、インドシアニングリーンを用いることで確固とした根拠をもとに温存されうるということである。卵巣は女性ホルモンを生産し、卵子を育む臓器であるため、社会的意義は大きい。
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