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2021 年度 研究成果報告書

卵巣癌の小分子RNA-mRNAネットワークに基づく核酸医薬の実現

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18651
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

千代田 達幸  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40445367)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード卵巣癌 / 核酸医薬 / マイクロRNA
研究成果の概要

卵巣漿液性癌と正常卵巣を用いて全トランスクリプトーム解析・全小分子RNA解析を行い同定したネットワークを解析した。まずmiR-497-5p-SMARCA4について着目した。卵巣癌細胞株においてmiR-497 mimicでは増殖が抑制され、miR-497 inhibitorでは増殖が亢進した。卵巣癌においてSMARCA4発現高値は予後不良であった。また、miR-762 inhibitorによる著明な細胞増殖の抑制を認めた。miR-497によるSMARCA4の有意な発現変化は細胞株において認めなかったが、miR-762阻害およびmiR-497発現上昇は卵巣癌において有効な治療戦略と考えられた。

自由記述の分野

婦人科腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣癌には近年PARP阻害薬などの分子標的治療が導入されたが、約30年間全生存率の大幅な改善は認めていない。本研究では卵巣癌の精密医療実装にむけて、抗がん剤、抗体医薬の次に続く第3の抗腫瘍薬として核酸医薬の可能性を追求する。核酸化学技術、デリバリー担体の開発により核酸医薬は臨床応用されてきている。卵巣癌における小分子RNAとメッセンジャーRNAの有機的なネットワークを解明し、antimiRおよびmiRNA mimic等の核酸医薬を用いて小分子RNAを操作することにより卵巣癌治療を行うことは卵巣癌の予後改善に寄与すると考えられる。

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公開日: 2023-01-30  

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