妊娠初期に妊娠高血圧腎症(PE)発症ハイリスク妊婦を抽出する方法について、日本人での有用性を検討した。妊娠11-13週に母体の背景・平均血圧・両側子宮動脈PI・PlGF の組み合わせにより、早産期PEに対して10%のスクリーニング陽性率で91%の検出率であり、欧米人と比較しても同等の結果であった。また、PE発症予測に対して、母体血圧と血清PlGF値/血清sFlt-1/PlGF比を用いる妊娠初期と妊娠中期の2段階でのスクリーニングは、日本人において有用となる可能性が示された。さらに、妊娠11-13週でのPE発症予測バイオマーカーにおいて低用量アスピリン内服は影響せずにリスク評価できると示された。
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