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2023 年度 実施状況報告書

血流豊富な妊娠組織遺残を維持する分子機構の分泌性蛋白質スクリーニングによる探索

研究課題

研究課題/領域番号 19K18662
研究機関千葉大学

研究代表者

佐藤 明日香  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60779859)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2027-03-31
キーワード妊娠組織遺残 / 血管拡張因子 / マイクロアレイ発現解析
研究実績の概要

子宮筋層から豊富な血流を受ける流産・中絶・胞状奇胎後の妊娠組織遺残の症例について、昨年度までに凍結保存した臨床検体からRNAの抽出、RT-PCR法によるcDNAの抽出を行い、これらをマイクロアレイ発現解析に提出した。今後はマイクロアレイ発現解析のデータ解析を行う計画であるが、現在は研究代表者の育児休業のため研究中断となっている。この解析を進めることにより、子宮筋層から豊富な血流を受ける妊娠組織遺残の組織が、通常の妊娠組織と異なり特異的に発現するタンパクを同定する。さらに、その中で血管拡張作用を持つと考えられる分泌性タンパクを探索し、血流豊富な妊娠組織遺残を維持する分子機構の解明につなげていきたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者の育児休業により、令和3年4月28日から研究中断となっているため。

今後の研究の推進方策

子宮筋層から豊富な血流を受ける妊娠組織遺残の検体のマイクロアレイ発現解析の結果を解析する。以前に当施設で行った流産組織のマイクロアレイ発現解析のデータと比較し、子宮筋層から豊富な血流を受ける妊娠組織遺残で特異的に高発現な分泌性タンパクを、特に血管拡張作用を持つものという観点から検索する。そうして抽出された候補分子について、病理組織検体および凍結検体を用いて、免疫染色・リアルタイムPCR法による発現解析などを行い、検証を進める予定である。
また、これまでに行ったアドレノメデュリン(血管拡張作用を持つ分泌性タンパク)の発現を確かめる免疫染色について、組織アレイの標本を作製して再検討を行う。これにより、組織血流の有無によってアドレノメデュリンの発現に差異があるかを検討する。

次年度使用額が生じた理由

令和3年4月28日から令和6年3月31日まで研究代表者の育児休業のため研究中断している。
研究再開後は、マイクロアレイ発現解析の結果から抽出された血管拡張因子の候補物質についての免疫染色を予定しているため、その消耗品(抗体や試薬など)の購入を予定している。また、その候補物質については、リアルタイムPCR法を用いて凍結保存検体での発言を確認するため、試薬等の消耗品購入を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of Combined p57KIP2 Immunohistochemistry and Fluorescent in situ Hybridization Analysis for Hydatidiform Moles Compared with Genotyping Diagnosis2024

    • 著者名/発表者名
      Usui Hirokazu、Hoshimoto Kazufusa、Sato Asuka、Kano Motofumi、Fukusato Toshio、Nakatani Yukio、Shozu Makio
    • 雑誌名

      International Journal of Gynecological Pathology

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1097/PGP.0000000000001000

  • [雑誌論文] Total human chorionic gonadotropin is a more suitable diagnostic marker of gestational trophoblastic diseases than the free β-subunit of human chorionic gonadotropin2023

    • 著者名/発表者名
      Usui Hirokazu、Mikiya Atsuko、Katayama Eri、Nakamura Natsuko、Sato Asuka、Matsui Hideo、Shozu Makio、Koga Kaori
    • 雑誌名

      Practical Laboratory Medicine

      巻: 37 ページ: e00343~e00343

    • DOI

      10.1016/j.plabm.2023.e00343

  • [雑誌論文] 絨毛性疾患の基礎的・臨床的研究の今後の展開 胞状奇胎発症機序についての最新知見 遺伝子変異と生殖補助医療の観点より2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤明日香、碓井宏和
    • 雑誌名

      産婦人科の実際

      巻: 72(2) ページ: 165-170

    • 査読あり

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公開日: 2024-12-25  

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