研究成果の概要 |
疫学的研究により妊娠高血圧腎症(preeclampsia:PE)に罹患した母体から出生した児に将来の高次脳機能障害が多いことが示されているが、その病態機序を検討した先行研究は存在しない。PEは全身性炎症を特徴とする疾患でもあるが、PEにおいて胎児脳の炎症性変化や出生児の高次脳機能障害の有無についてマウスモデルを用いて検討した。 Open field testではPE pupsは不安様行動を示した。Social interaction testでは社会性行動障害が見られた。定量的 RT-PCRの結果、IL-6, IL-1β, およびTNF-α mRNAの発現が、PE胎仔の脳で亢進していた。
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