親に娘の子宮頸がんやがん検診の情報を与え、娘に対し子宮頸がん検診を受けるように勧めさせることによって、娘の検診受診率上昇のみならず、親自身の5大がん検診受診意向を高めることができるか検証を試みた。インタビュー調査では、「同調と利得」を訴求したメッセージは娘への受診勧奨意向に加え、親自身のがん検診受診意向の向上にもつながっていたが、インターネット調査では必ずしも効果は示されなかった。なお、当初の予定では効果検証は自治体の検診の場で行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により自治体業務がひっ迫し、やむを得ず、20歳の娘の親世代に対するインターネット調査で評価を行った。
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