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2021 年度 実績報告書

産褥期貧血が産後うつマーカー遺伝子に与えるエピジェネティックな変化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18716
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター

研究代表者

前田 裕斗  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, フェロー (90835464)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード産後うつ / エピジェネティクス / メチル化
研究実績の概要

先行研究・申請者らが行った予備的研究から産褥期の貧血が産後うつのリスクとなる可能性が示唆されたが、それがどのような機序で起こっているのかはわかっていない。そこで本研究では産後うつの発症機序として近年注目されているエピジェネティックな変化について貧血がどのような影響を及ぼしているのかを解明するために産後うつ・貧血で分けた4群において候補となる遺伝子プロモータ領域のメチル化を比較することを目的とした。
しかしながら新型コロナウイルス感染症流行により研究計画や患者リクルートの中断を余儀なくされ、当初の目的を達成するために必要な症例数の確保が困難となった。そこで、貧血を問わず、産後うつに関連する候補となる遺伝子のプロモータ部位のメチル化状態を産後うつ・非産後うつの女性間で比較することを目的とした。
国立成育医療研究センターバイオバンクに登録された情報を解析し、産後うつ、非産後うつの女性4人ずつを対象として5HTT(セロトニントランスポーター)、OXTR(オキシトシン受容体)、BDNF(脳神経由来成長因子)、HP1BP3, TTC9B(どちらもエストロゲン感受性遺伝子)の5つについて、プロモータ領域のメチル化について比較を行った。
5HTT, OXTR, BDNF, TTC9Bについて、プロモータ遺伝子のメチル化に有意差を認めた。HP1BP3については差を認めなかった。この5つの遺伝子のうち、BDNFについてはこれまで大うつ病との関連が報告されているが産後うつとの関連を示した報告はなく、今後本発見について論文化を検討している。

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公開日: 2022-12-28  

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