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2022 年度 研究成果報告書

IL-12による好酸球性副鼻腔炎の病態制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18718
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

中薗 彬  北海道大学, 大学病院, 医員 (90581041)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / IL-12 / 鼻茸
研究成果の概要

好酸球性副鼻腔炎では鼻副鼻腔粘膜におけるタイトジャンクション(TJ)の形成低下およびバリア機能低下が発症メカニズムにおいて重要である。インターロイキン12(IL-12)のバリア機能への影響を確認するため、IL-12投与によるバリア機能への影響を評価した。好酸球性副鼻腔炎および非好酸球副鼻腔炎いずれの群においても、IL-12投与によるバリア機能の有意な差を認めなかった。またTJを構成するタンパク質であるZO-1について免疫蛍光染色法で評価したが、発現に有意差を認めなかった。これらの結果からは、IL-12は鼻腔粘膜上皮細胞ではなく粘膜下組織において作用している可能性が考えられた。

自由記述の分野

耳鼻咽喉科

研究成果の学術的意義や社会的意義

好酸球性副鼻腔炎は両側鼻腔の鼻茸および粘稠な鼻汁により、高度な鼻閉と嗅覚障害を示す難治性の疾患であり、厚生労働省が定める指定難病の一つである。発症機序は未解明であり、そのメカニズムを明らかにすることは新規治療法を開発する上で非常に重要である。今回の研究によりIL-12粘膜内ではなく粘膜下で作用している可能性が考えられ、今後これらの研究をすすめ発展させていくことでその病態生理を明らかにできる可能性がある。最終的にはIL-12による好酸球性副鼻腔炎の新規治療法開発につながる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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