好酸球性副鼻腔炎では鼻副鼻腔粘膜におけるタイトジャンクション(TJ)の形成低下およびバリア機能低下が発症メカニズムにおいて重要である。インターロイキン12(IL-12)のバリア機能への影響を確認するため、IL-12投与によるバリア機能への影響を評価した。好酸球性副鼻腔炎および非好酸球副鼻腔炎いずれの群においても、IL-12投与によるバリア機能の有意な差を認めなかった。またTJを構成するタンパク質であるZO-1について免疫蛍光染色法で評価したが、発現に有意差を認めなかった。これらの結果からは、IL-12は鼻腔粘膜上皮細胞ではなく粘膜下組織において作用している可能性が考えられた。
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