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2021 年度 研究成果報告書

モデル動物による好酸球性中耳炎の内耳病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18719
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

工藤 直美  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (30770143)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード好酸球性中耳炎 / 上皮性サイトカイン / 樹状細胞 / 自然免疫 / マクロファージ
研究成果の概要

好酸球性中耳炎は難治性であり、約6%の症例が不可逆的な内耳性難聴をきたす。その病態解明は重要であるが、本疾患の患者の中耳や内耳を直接観察することは困難である。われわれは、本疾患のモデル動物を作成し、その中耳・内耳標本を用いた研究を継続している。その研究を通じて、上皮性サイトカインであるTSLPや樹状細胞、マクロファージなどの自然免疫系における種々の因子が本疾患に関与していることを明らかにした。

自由記述の分野

アレルギー

研究成果の学術的意義や社会的意義

気管支喘息などのアレルギー疾患では、アレルゲンの侵入に対して上皮性サイトカインであるTSLPが産生され、その刺激を受けた樹状細胞が好酸球性炎症を引き起こすことが知られていた。本疾患のモデル動物を用いて検討したところ、モデル動物の中耳粘膜においてTSLPや樹状細胞が検出され、その関与が示唆された。またこれらの因子は鼻腔後方の上咽頭に通じる耳管周囲に多く見られたことから、耳管を介したアレルゲンの侵入が発症に関与している可能性も示唆された。このことから喘息や好酸球性副鼻腔炎などの気道炎症の症状をコントロールし、炎症を抑制することが本疾患の発症予防につながると期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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