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2019 年度 実施状況報告書

認知症患者における嚥下障害の実態調査および機能評価に基づいた治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 19K18733
研究機関高知大学

研究代表者

長尾 明日香  高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (30646021)

研究期間 (年度) 2019-02-01 – 2022-03-31
キーワード嚥下障害 / 誤嚥性肺炎 / 認知症 / リアルワールドデータ
研究実績の概要

当院の入院診療録より、入院時主病名や看護記録上の既往歴のデータベースを用いて、認知症と嚥下障害および誤嚥性肺炎の関連について調査した。
2007年1月から2019年3月までの当院の入院診療録119,595件(実患者数:57,319名)より、入院時主病名の記載があり、同一患者の同入院時主病名での初回入院、身長と体重が入力されており、20歳以上であることを条件とし、85,052件の診療録を抽出した。
アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、多発性脳梗塞型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、ピック病、若年性認知症、老人性認知症、痴呆など、認知機能低下に関連する病名が登録されていた(以下 dementiaあり)のは425件(0.5%)であった。
入院中に嚥下障害の病名が登録されていたのは987件あり、うちdementiaありは17例(1.72%)であった。誤嚥性肺炎の病名が登録されていたのは309件あり、うちdementiaありは10件(3.24%)であった。嚥下障害・誤嚥性肺炎の新規病名登録について、ロジスティック解析にてdementiaありの粗オッズ比は4.46であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当院の診療録を用いて、嚥下障害・誤嚥性肺炎と認知症の関連について調査をすすめている。

今後の研究の推進方策

今回は嚥下障害・誤嚥性肺炎の病名を用いて認知症患者との関連を調査したが、今後は嚥下内視鏡検査など嚥下機能評価のデータによる調査を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

学術集会への参加ができず、予算分配に変更を生じた。次年度の物品および旅費として使用予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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