切除不能の頭頚部扁平上皮癌の治療は放射線治療もしくは薬物治療(抗がん剤治療、免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬)が行われてる。チロシンキナーゼ阻害薬(レンバチニブ)は他癌腫に対しての抗腫瘍効果が報告されているが、頭頚部扁平上皮癌に対しての治療効果は明らかには証明されていない。我々はマウスを用いてレンバチニブが頭頚部扁平上皮癌の腫瘍増殖を抑制することを証明した。 またこのレンバチニブは甲状腺癌の治療薬として保険適応が通っているが、他薬剤との併用療法の有効性は明らかには証明されていない。我々はレンバチニブとMEK阻害剤の併用療法により、各々の単剤投与よりも高い腫瘍効果が得られることを証明した。
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