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2021 年度 実施状況報告書

好酸球性副鼻腔炎における新規治療指針の検討ー病理所見からのフェノタイプ解析ー

研究課題

研究課題/領域番号 19K18748
研究機関日本医科大学

研究代表者

若山 望  日本医科大学, 医学部, 講師 (90813238)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / 局所IgE / 濾胞樹状細胞
研究実績の概要

好酸球性副鼻腔炎には様々なフェノタイプがあり、我々はこれを解明することにより将来的には治療法を開発することを目標としている。本研究では、まず好酸球性副鼻腔炎症例における副鼻腔局所粘膜でのIgE産生の証明、免疫組織化学によるIgE産生B細胞及びリンパ濾胞形成、濾胞樹状細胞、濾胞型ヘルパーT細胞などの検討、局所におけるIL-4, IL21,TSLP,IL-33, IL-17 など種々のサイトカイン産生の検討を行う。
現在の研究の進歩と状況としては、好酸球性副鼻腔炎が非好酸球性副鼻腔炎にくらべ局所IgEが高い事が分かった。局所IgEは血中のIgEとの相関はなく局所で産生されているものと考えられる。そのため局所IgEが好酸球性副鼻腔炎病態に何らかの影響を及ぼしているものと考えられる。しかし、好酸球性副鼻腔炎症例の中にも局所IgEが高い症例と引く症例がある事が分かり、病理組織的な変化があるのではないかと考え解析をすすめた。
免疫染色における組織型分類は完了しており、やはりリンパ濾胞や濾胞樹状細胞が多い症例では局所IgEが高い傾向があり、濾胞型ヘルパーT細胞も関係がある事がわかってきた。現在、サイトカインの産生状況について検討をすすめている。サイトカインにおいてはELISAを用いて計測する。
これを総合的に解析する事により、好酸球性副鼻腔炎症例における新たなフェノタイプ亜型分類の確立を目指している。
それを基に今後好酸球性副鼻腔炎における分子標的治療薬指針を作成を目標としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

現状、我々のこれまでの研究成果としては、好酸球性副鼻腔炎において局所IgE産生有意ある事が分かった。しかしながら、好酸球性副鼻腔炎の症例の中でも局
所IgEが高いものと低いものがある。現在、免疫染色にて分類評価及び濾胞樹状細胞の有無等の確認、濾胞樹状細胞の多く認める郡で局所IgEが高い事が分かっ
た。
COVID19の蔓延により資材や人手が手薄な状況であり、解析が遅れていたが、現在論文化に進んでいる。

今後の研究の推進方策

現在の研究の進歩と状況としては、免疫染色における組織型分類は完了しており、やはりリンパ濾胞や濾胞樹状細胞が多い症例では局所IgEが高い傾向があり、濾胞型ヘルパーT細胞も関係がある事がわかってきた。
現在、論文は作成、投稿作業中である。

次年度使用額が生じた理由

COVID19の蔓延により資材や人手が手薄な状況であり、なかなか上記解析および研究発表が出来なかったため。

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公開日: 2022-12-28  

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