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2022 年度 研究成果報告書

好酸球性副鼻腔炎における新規治療指針の検討ー病理所見からのフェノタイプ解析ー

研究課題

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研究課題/領域番号 19K18748
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関日本医科大学

研究代表者

若山 望  日本医科大学, 医学部, 講師 (90813238)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード好酸球性副鼻腔炎 / 局所IgE / 濾胞樹状細胞
研究成果の概要

好酸球性副鼻腔炎には様々なフェノタイプがあり、我々は組織学的にこれを分類できないか検討した。本研究では、好酸球性副鼻腔炎が非好酸球性副鼻腔炎にくらべ局所IgEが高い事が分かった。そのため局所IgEが好酸球性副鼻腔炎病態に何らかの影響を及ぼしているものと考えられる。しかし好酸球性副鼻腔炎症例の中にも局所IgEが高い症例と低い症例がある事が分かった。特にリンパ濾胞や濾胞樹状細胞が多い症例では局所IgEが高い傾向があった。組織中に濾胞樹状細胞が好酸球性副鼻腔症例と濾胞樹状細胞がない好酸球性副鼻腔症例では、異なるメカニズムで好酸球が浸潤している可能性が高い事がわかった。

自由記述の分野

鼻副鼻腔

研究成果の学術的意義や社会的意義

好酸球性副鼻腔炎は難治性の難病疾患である。治療法に関しては、ステロイド療法や最近では分子標的薬などもあるが、それでも改善が乏しい症例もある。
好酸球性副鼻腔炎には様々なフェノタイプがあり、我々はこれを解明することにより将来的には治療法を開発を目標としている。
本研究では、組織中に濾胞樹状細胞が好酸球性副鼻腔症例と濾胞樹状細胞がない好酸球性副鼻腔症例がある事が分かった。そのため、異なるメカニズムで好酸球が浸潤している可能性が高い。それを基に、今後好酸球性副鼻腔炎における組織学的フェノタイプ別の分子標的治療薬指針を作成が期待できると考える。

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公開日: 2024-01-30  

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