好酸球性副鼻腔炎(Eosinophilic Chronic Rhinosinusitis:ECRS)は、鼻内に炎症組織として好酸球が高度に浸潤する鼻茸を有し、高頻度に喘息を合併する難治性疾患である。今課題の研究成果として、ECRS鼻茸組織中で炎症のKey playerである好酸球が血球系活性化マーカーであるCD69を高発現し、ECRSの鼻症状や呼吸器症状の重症度とCD69の発現量が相関することを見出した。さらに好酸球に発現するCD69を直接刺激することにより、炎症を惹起する組織障害性タンパクであるEosinophilic peroxidase(EPX)が放出されることを発見した。
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