メニエール病患者と聴神経腫瘍患者の内リンパ嚢組織を手術により採取し、プロテオーム解析法を用いて内リンパ嚢に含まれるタンパク質を網羅的に定量解析した。各群5症例を解析したところ、同定できたタンパク質は2738個、定量できたタンパク質は2677個であった。そのうち、17個 のタンパク質がメニエール病群のみ、146個が対象群のみで検出された。両群で検出された2514個のタンパク質を定量解析した結果、メニエール病群で有意に発現量が増加しているタンパク質は10個、発現量が減少しているタンパク質は10個であった。次に全タンパク質のアノテーションを行った結果、全部で19個のイオンチャネルが特定できた。
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